資質の魅力-catchy phrase-(ストレングスファインダー)

規律性
取引先からの連絡があり、プロジェクトの進め方を急に変更しなければいけなくなったんだ。
そうしたら、予想通り部下の規律性さんが私のところへ飛んできた。
「なんで急な変更をしなくちゃいけないんですか!」
「今までやってきたことが無駄になってしまうじゃないですか!」
「やるべきことをきちんと終えられるようにと思って段取りを組んで進めてきたのに!」
そうだね。
そのとおりだね。
でも、どうする?
ぜんぶ投げ出してプロジェクトを終わりにしてしまうかい?
そうしたら、今までやってきたことの一部ではなくて、全てが無駄になってしまって、取引先との関係も全て壊れてしまうよ?
「それは…」
やるべきことはやろう、たとえ急な変更が生じてしまったとしても。
あ、そうだ。
この取引先とは今後も良好な関係でいたいから、今回の急な変更でこちらがとても困ったってことをきちんと伝えておくことにしよう。
規律性さん、私と一緒に取引先に行ってくれるかな。
こちらがどんな段取りを進めていたかってこと、キミが一番よく分かっているからね。
ただし、先方に伝えるときの表現は工夫するんだよ。
伝え方が上手になると仕事上のいろんな場面で役に立つ。
今回はいい経験になりそうだね。
上位資質が持つ強いエネルギー。
これを本人の成長と、チームの力へと活かすことができれば最高です。
才能って面白いですね。
Unlock the Potential.

突然ですが、私は目標を立てるのが上手ではありません。
「人生は短い」
「時間旅行は片道切符、やり直しが効かないものだ」
そんなことを考えれば考えるほど、目標を定めて最短距離でそこに到達し、そして次へとステップアップしていくことはとても素晴らしいことに思えていました。
今日は、そんな私の目標設定の話です。
「自分をより早くステップアップさせていくには、適切な目標設定が必須」
そういう価値観を持っていた私は、それなのに目標を立てるのが下手な自分がちょっと許せずにいました。
「だからお前(自分)はダメなんだよな…」
そんな私がストレングスファインダーに出会いました。
→目標志向 28位 ・・・。
やっぱり…。
「いくら上位資質を活かせと言ったとしても、やはり適切な目標設定ができないと遠回りばかりしてしまうのではないか?」
「目標志向の低い、目標設定は苦手な私は、のろのろとしか上に上がっていけないのではないか?」
そんな思いが心の片隅にしっかりと根付いてしまいました。
さて、そんな私がストレングスコーチになりました。
今の私は目標設定が上手になったでしょうか?
答えは…
以前と変わっていません。
でも、意識が変わりました。
簡単に言うと、「10本くらいの柱を一気に伸ばしてしまえー」という感覚です。
え? なんだか分からない?
つまり、
目標志向の人は最短距離で1つの柱を建て、そして次の柱を建て、また次の柱を建て…
という具合に次々と柱を建てていくのが得意なのでしょう。
私にとってそれは上手にできるやり方ではありません。
私は、興味あるところに次々と柱を建て始めてしまうことにしました。
「その柱はいつまでに立ち上がるの?」
「その柱は本当に自分にとって役にたつの?」
分かりません。
でも、あっちこっちと柱を建て始めて、育ててみることにしました。
きっと、目標志向の高い人が3本目の柱を建て終えるころ、私も10本のうち2本くらいは建て終わっているだろう。
それでいいんじゃないかな。
今はそう思っています。
もしかしたら、目標志向さんが5本建て終えるころに、私は7本建て終わっているかもしれないしね。
最終的にどっちがどうだったかなんてわかりません。
だから、自分の得意な方で勝負してみます。
ということで、今年も新年の目標はありません。
でも、「こうなったらいいな」とあこがれることはたくさんあります。
だから「こうなったらいいな」と思う方向にちょっとずつでも動いてみます。
ちょっとずつ動いてみる、というのが私なりの小さな目標設定と言えそうです。
だから、見方によっては目標だらけとも言えるかもしれません。
ゴール設定のない目標ですけれどもね。
また、私は活発性持ちではないから、行動を伴わないこともしょっちゅうです。
行動は伴わないけれど、気になったら関心のアンテナを立ててみる、くらいこのことはします。
さて、私と同じように目標設定が苦手と思っている方、
もしかすると、その目標って『他人から見て立派と思ってもらえるもの』じゃないといけないと思っていませんか?
目標って、他人から見たらしょーもないようなものでも案外良さそうですよ。
とりあえず気になった方に動いてみれば、見える景色が変わってきます。
あなたも新しい景色に出会いにいきませんか?
才能って面白いですね。
Unlock the Potential.
資質の魅力-catchy phrase-(ストレングスファインダー)

収集心
収集心さんが相談にきた。
今日来た収集心さんは、たしか内省も高めにあるなど思考系の資質が上位に多いんだよな。
「収集心がトップにあるってどうも当たっていない気がするんです」
ふむふむ。
「結果が出てから、いろいろと考えてみたんですよ」
ふむ。
「ネットで調べてみたり、自分の特性がわかる他の診断をやってみたり…」
なるほど。
「たしかに調べはしますよ。でも決して上手に情報を集められるわけではないんですよ」
「調べていると時間もかかってしまうし、他の情報が気になってきちゃったり…」
「結局欲しい情報にたどり着けなかったりするんです」
「それなのに情報集めが得意な収集心がトップですって、やっぱり当たっていない気がします」
そっか。で、どうするの?
「えっ?」
どうするの?
「どうするって何を?」
いやぁ、当たっているかどうかを確認できるまで今のまま立ち止まっているのか、
それとも“あるかも知れない収集心”を、“あるにちがいない収集心”と捉えてどんどん磨きをかけていくのか、
どちらを選ぶかは収集心さんの自由なんだけれどもね。
どんな才能を持っていたとしても、それを磨かなければなかなか強みにはたどり着かないよ。
どうする?
「ちょっと考えてみます」
彼ならきっと気がつくだろう。
広く集めて、そして深く考えて、きっと自分で見つけるだろう。
心配はいらないね。
才能って面白いですね。
Unlock the Potential.