自分に自信がなくても、資質を信じさえすれば道は開けてくる。− ストレングスファインダー −
コーチングセッションをしていると、多くの方が自分に対する「自信」というものの取り扱いに苦労する場面に出会います。
「自信を常に持つ」ことって、素晴らしいもののようにも聞こえますが、
「常に自信満々」な人って本当にいるのでしょうか?
今日は少し「自信」について書いてみたいと思います。
自分に自信がなくても、資質を信じさえすれば道は開けてくる。− ストレングスファインダー −
「自信」
成功する人、道を切り拓く人、トップアスリート、みんなこの「自信」というものを手に入れているように感じてしまいます。
「自信」を広辞苑で調べると、
「自分の能力や価値を確信すること。自分の正しさを信じて疑わない心」
と書かれています。
とても強いものを感じますね。
一方で、例えば、
今夏に開催されたリオデジャネイロオリンピックに出場した水泳の池江璃花子選手は、
大会後のインタビューで、決勝に進出した100mバタフライのことをこんなふうに振り返っています。
「準決勝前は決勝に残れるか心配で心配で、すごく怖かったです。」
(− スポーツナビより引用 −)
また、同じくリオデジャネイロオリンピックで100m、200m、400mリレーで3冠を達成したウサイン・ボルト選手でさえも、リオ大会前のインタビューでこのような発言をしています。
「数年前から、誰かに追いかけられる夢を見ます。どんなに早く走っても、逃げられないのです。捕まりはしませんが、逃げ切ることもできない、ひたすら走り続ける、そんな夢です。」
(− 「クローズアップ現代」より引用 −)
改めて、「自信」とはなんなのでしょう。
とらえどころのないもの…ということは言えると思います。
グーグルで「自信とはなにか」なんて検索すれば、それこそ山ほどの投稿が出てきます。
それだけみんな知りたいし、手に入れたいけれどもなかなか掴めないものだということがわかります。
私自身は、「自信」というものを、『方丈記』(鴨長明)の冒頭の一文のように捉えています。
その一文とは、
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」
です。
ですので、「常に自信を持つ」ことを目指すのは止めました。
止めたので、その部分ではだいぶ気持ちが楽になっています。
でも、自信を持たないとなると、自分の拠り所がなくなって不安定にならないか?
そこで登場するのがストレングスファインダーの上位資質です。
自分自身は成功もすれば失敗もする。調子に乗るときもあればへこむときもある。
それこそ「自信」なんてものは浮かんでは消えていく。
でも、自分がどんな状態であろうとも、上位資質は自分のツールとして常に手元に存在している。
この「存在している」という感覚だけは信じています。
だから、調子がいいときも、悪いときも、「存在している」このツールの使い方を工夫しながら前に進んでいけばいい。
この感覚、「自信があるかないか」に囚われるよりもよっぽど楽だし、楽しいし、前に進めます。
だから私は気に入っています。
みなさんもいかがですか? ストレングスファインダー
面白いですよ。
Unlock the Potential.