プロジェクトを前に進めていくためにはやっぱり実行力資質ですよね! これって本当? − ストレングスファインダー −
ストレングスコーチをしていると、時々聞かれることがあります。
「プロジェクトを前に進めていくには、やっぱり実行力資質ですよね?」
みなさんはどう思われますか?
今日はそんなテーマです。
プロジェクトを前に進めていくためにはやっぱり実行力資質ですよね! これって本当? − ストレングスファインダー −
この質問に対する私の答えは…
「そんなことはないでしょう」
です。
ストレングスファインダーは人の持つ才能を34の資質に分類していますが、それをさらに4つの資質群に分類しています。
その4つの資質群の1つである実行力資質群には、
「達成欲」、「アレンジ」、「信念」、「公平性」、「慎重さ」、「規律性」、「目標志向」、「責任感」、「回復志向」の9つの資質が含まれています。
どれも魅力的な才能を持った資質ですね。
そして、実行力資質群は、「私が行動して、完了させる」資質の集まりだと言われています。
自ら動く、そして完了させるという資質の特徴から、
「やっぱりプロジェクトとかを前に進ませるためには、実行力を伴った人材が必要だよね」
という発想につながっていきます。
確かに一理あると思います。
実行力資質群の方々の行動力は、意識的にも、無意識でも、周囲を引っ張って行く力があると思います。
でもね。
万能ではないのですよ。
「私が行動して、完了させる」という言葉には、
「私」が強い分、「他人のこと」が弱い、という傾向が見てとれます。
ですので、実行力資質だけでは、周囲とフォローしあうとか、相乗効果を見出していくこととかに弱い可能性が出てきます。
実行力資質の人たちが上手く行動できるようにコーディネートする人とか、
実行力資質の人たちがその力を存分に発揮できるようにチーム内のフォロー役を担う人とか、
チームとして機能するためには、いろんな役割を持った人の存在が必要になってくるわけです。
もちろん、実際にはみなさん、上位資質の中に実行力以外の資質もお持ちだと思いますので、
それらも活かしていることと思いますが、
「何か物事を前に進めるには実行力資質が他の資質に比べて優位である、ということはない。」
ということは伝えておこうと思います。
もし、今のあなたが気分良く才能を発揮できているとするならば、
きっと、あなたが才能を発揮しやすいような環境を作ってくれている他人の存在があります。
そこに気が付くことができたら、見える世界が変わってくると思いますよ。
才能って面白いですね。
Unlock the Potential.